2005/07/17

無防備地域って何?

昨日、国分寺で行われた「広げよう 無防備地域宣言を わたしたちのまちから」という集まりでお話をしてきました。集まったのは、日野、国立、国分寺と首都圏の住民およそ80名。各地の地方議員の姿もありました。

無防備地域って何?というかたもいるでしょう。私自身がつい最近まで詳しいことを知りませんでした。しかし我が家の玄関には5年ぐらい前から「無防備地域宣言 戦争に協力しません」というステッカーが貼ってあります。広島の友人からプレゼントされ、「戦争に協力しません」という言葉が気に入って、貼っておいたものです。

無防備地域宣言は、戦争のルールを定めたジュネーブ条約第一追加議定書の59条にその規定があります。ジュネーブ条約は戦争のルールを定めたもので、たとえば戦争中でも、民間人への攻撃は違法です。第一次世界大戦では5%だった死者全体に占める民間人の割合は、第二次世界大戦では48%に跳ね上がりました。さらに朝鮮戦争で84%、ベトナム戦争では95%にまで達しました。イラク戦争では死傷者の99%が民間人だと言われています。現代の戦争は、戦闘員ではなく民間人により多くの被害を出しています。

こうした悲惨な実態を受けて、赤十字国際委員会の主導でできたのがジュネーブ条約です。国家による軍事力の行使という究極の暴力に対して、国際法による規制を加えるもので、非戦闘員を攻撃してはならないことなどが定められています。

ジュネーブ条約第一追加議定書は、ベトナム戦争直後の1977年に作られました。日本はジュネーブ条約本体には1953年に加入しましたが、武力紛争の当事国や占領国が守るべき義務について定めた二つの議定書については、昨年8月31日に加入、今年2月28日に発効しました。有事法制の成立に伴う措置だそうです。

このジュネーブ条約第一追加議定書第59条の規定を積極的に利用して、市民の力で無防備地域宣言条例を制定しようという動きが広がり、「無防備地域運動全国ネットワーク」も誕生しました。昨年から来年にかけて全国で20以上の自治体で、地方自治法の直接請求という制度を活用し、有権者の五十分の一以上の署名を集めて首長に条例制定を求めるという取り組みです。

これは平和憲法とジュネーブ条約第一追加議定書を武器にして、非戦・戦争非協力の意志を表明する運動であり、そのことによって、戦争にまきこまれない態勢、戦争をやらせない態勢を地域からつくりだす運動です。また同時に、戦争の危険が迫る時には、無防備地域を宣言することにより、地域住民の生命、財産を戦禍から守る運動でもあります。まさに日本国憲法9条を地域で実践することなので、私もここ鴨川での可能性を追求してみたいです。

憲法や教育基本法改悪の試みや国民保護計画策定の動きの中で、日本国憲法の非武装の理念を地域から実践していこうというこの草の根の運動を広げるために、無防備地域宣言運動全国ネットワークでは、「1000人アピール運動」を展開しています。わたしも呼びかけ人のひとりとして名を連ねています。皆さんもぜひ賛同者に加わりませんか?

無防備地域宣言運動1000人アピール http://peace.cside.to/appeal.htm

7月30日(土)には横浜市の鶴見会館(JRまたは京急の鶴見駅下車徒歩5分、第一京浜ぞい)にて「無防備地域宣言運動国際シンポジウム」が1時から行われます。イラク、スイス、アメリカと日本全国からパネリストが集まります。興味のある方はぜひご参加ください。

きくちゆみ

追伸:お知らせ3つ:
7月23−24日、日本母親大会が筑波大学で行われ、私も24日にお話をします。この大会に参加するのは初めてですが、日本全国から平和や環境、こどものいのちのために活動する熱心なお母さんたちが集まるとのことで、とても楽しみです。
http://hahaoyataikai.jp

7月28−31日まで、新宿紀伊国屋本店4階の紀伊国屋画廊で、森住卓さんの写真展「Nuclear Blue核に蝕まれる地球」が行われます。この期間、私やグローバルピースキャンペーンの作品(本、ビデオ、DVD)もここで販売されます。もし売行きがよければ、紀伊国屋に『テロリストは誰?』や『911ボーイングを捜せ』が置いてもらえるようになるかもしれませんので、これから購入を考えている方は、ぜひこの期間にここでお求めくださいね。なお、31日、午後5時から森住さんと私の対談も行われます。

7月31日は対談続きで、同じ新宿で鎌仲ひとみさんとも対談します。午後2時ぐらいかな?でも、鎌仲さんの最新作の上映(初公開です)は午前11時から。

EARTH VISION in 新宿御苑vol.7 <番外編>
『六ヶ所村通信no.3』初公開!− 鎌仲ひとみ監督最新作 
日時 : 2005年7月31日(日)午前10時30分開場 午前11時開始〜午後4時
協力費:1000円 ※事前予約不要 
会場:  新宿御苑インフォメーションセンター
●上映 ●
「六ヶ所村通信no.1」「no.2」「no.3」全3部作一挙上映
(日本/51分・58分・60分(予定)/監督: 鎌仲ひとみ/制作:グループ現代)
青森県六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場をめぐる様々な人間模様を描いた取材スケッチ。

●トーク●
鎌仲ひとみさん(監督 )×きくちゆみ(著作/翻訳家)
■主催・問い合わせ■
アース・ビジョン組織委員会 festival@earth-vision.jp TEL: 03-5362-0525
■協力: グループ現代 http://rokkasho.ameble.jp/

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