2005/09/19

♪ 第1回平和省会議は大盛況 ♪ - 55分13秒 - 12.6MB

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9月19日に明治大学で行われたデニスクシニッチの電話講演と質疑応答はこのブログのタイトルをクリックすれば、聞けます。

今さっき、友人宅に預けた子どもたちを迎えにいき、帰宅しました。明治大学で行われた「日米に平和省を! 戦争のパートナーから平和のパートナーへ」にはスタッフを含めて100名を越える参加者があり、用意していた教室は満員御礼で熱気が溢れていました。携帯電話から国際電話をし、クシニッチ議員の声をうまくマイクで拾い、会場全体に聴かせることができるかどうか、とても心配でしたが、ダミアンさんのお陰でうまくいきました。ダミアン、いつものことながら、ありがとうございます。

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11時から始まったスタッフミーティングには15名もの参加があり、まずそこで私はおどろきました。事前にスタッフを申し出てくれたのは3名だったからです。その5倍も来てくれました。それから、開始時間前からぞくぞくと詰めかける参加者たち。やはり、クシニッチの生の声を聞きたくてきてくれたのでしょうか。広報はメールでしかできなかったので、本当に驚きました。私の予想は最大でも50名ぐらいと思っていたので、資料も50部しか用意しませんでした。予想を遥かに越えることが起きたのです。

日本で平和省構想を早くから発表してきた伊藤隆二さん案についての大塚さんの発表、冨田くんの映像、クシニッチのCNNインタビュー、クシニッチの講演と質疑、地球平和公共ネットワークの小林正弥さんと軍縮地球市民の間宮勇さんのパネルと時間通り進み、どれもが学びの多いものでした。たった3時間ですが、ぎっしりと中身の詰まった会でした。最後に歌ってくれた和水(かずみ)さんの「日本国憲法こころの歌」には多くの人が涙していました。

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そのあとは勝手連。こちらも20名ぐらいのミーティングを予想していたのに、50名以上が参加して、ちょっと驚きました。あまりに多様な人がいて、それぞれの意見を聴くだけで終わってしまったのは、私の進行の誤りです。反省しています。後半30分は地域ごとのチームリーダーやお世話係を決めてもらうために、あらかじめ都道府県ごとに座ってもらっていたのに、それができずにあっという間に2時間が過ぎてしまったのでした。進行をちゃんとスタッフと詰めていなかったのがいけなかった。ごめんなさい。次はもう少し上手にやります。

ただ、今日の参加者は平和省やクシニッチの講演に興味があった方が多く、その延長で勝手連の話し合いに残った方もいたでしょうから、今回いただいた名簿を元に、次の「平和への勝手連」の呼びかけと企画を丁寧にしようと思います。原田さんが民主主義の会ですでに「私たちの平和統一候補を擁立する全国会議」を立ち上げているので、賛同できれば参加するように、参加者全員にうながしておきました。

平和省の運動はあくまで超党派のロビー活動が中心になりますので、勝手連や平和統一会議とは別の運動です。その中でも同時に平和派の候補を応援する運動が出来る人(私は当然、両方やります)は、両方に参加するよう、多くの人に働きかけていきます。

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9月15日にワシントンから戻ってから、一日も休まずに大車輪で働きました。失敗もあったけど、よくやったよ、とたまには自分で自分をねぎらってやりたい気分です。子どもたちはもうすやすや寝ています。私はまあるいお月さまを愛でながら、お風呂にゆっくり入り、今日は早く寝ます。寝不足が続いて、ちょっと風邪をひきそうだから。明日は我が築200年の民宿にお客様がやってきますので、散らかし放題の我が家を大掃除して、おもてなし料理を作ります。おやすみなさい。

参加してくださったすべての方、とくに遠方(九州や沖縄からも)来てくれた友人たちに、心から感謝をしています。ありがとう。

写真はこちらをクリックしてください!

2005/09/17

ワシントン報告:冨田貴史の場合1

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今回の平和省会議に私が同行を誘ったのは(普通は一人で行きます)、20代の冨田くん。デニスクシニッチの紹介ビデオを編集してもらったご縁から一緒に仕事をするようになり、この会議の記録は彼にまかせよう、と思ったのです。その直感は大正解で、今回の旅の最大の収穫は、このたった1週間で多いに成長した彼自身です。日本と世界の平和のために、これまでにも増して大きな働きをしてくれることでしょう。長いですが、冨田くんの詩のような報告を読んでください(ちょっと改行は変えてあります。あまりに長くなってしまうので)。
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from Washington 05

2の月20日目(8・猿 / 9月11日)深夜

変えることの出来る事を変えるための勇気を
変えることの出来ない事を受け入れるための平穏を
そして そのふたつを見分けるための知恵を
神よ 与えたまえ

昨日で衆議院議員選挙が終わりましたね。
自分で書いといてなんですが、 これは終わりでも、結果でもなく始まり。

選ばれた政治家達と、 これから先の日本をどのような方向に進めていくのか。
このタイミングでアメリカにいることの意義を、 ワシントンでの今日の会合を通じて、強く実感しています。
日本にも、いよいよ変革の時が来たのですね。

身の回りの状況がどう変わろうと、 (変わったように見えようと) 身の回りの誰がどんな思惑を持っていようと、 結局自分の未来を創造することが出来るのは自分しかいない。

そのことを、全身全霊で受け入れる時がきたのですね。

さて。
ワシントンでは、昨日に引き続き今日の会合でも多くの 貴いメッセージをもらいました。

今回の3日間に及ぶ会合の参加者は、 およそ500名ほどになります。 その中に、「お客さん」は存在しません。 全員がアメリカの未来を背負った運動家であり表現者です。 主催者が、参加者ひとりひとりの意志を、行動力を、 心から信頼しているのが分かります。
実際、会の構成も、そんな前提に基づいたものになっています。

昨日は、平和省設立法案が出来るまでのいきさつや、 教育や宗教など、 様々な角度から取り組まれている平和運動の紹介。

今日はさらに突っ込んで、なぜ今平和省が必要なのか、 そして平和省設立法案の内容の詳細。
質問の時間もじっくり取ってあります。 そして、午後には明日に控えたロビー活動の打ち合わせ。

ロビー活動。 この言葉にピンとくる方は少ないと思います。 議員会館や議事堂のロビーなどで、 議員を掴まえて自分たちの意志や主張を伝えたり、 話し合いをしていく活動のことを指します。 政治家は、自分たちの代表であるという事実を 現実的なものにしていくための、 アメリカでは当たり前に行われている市民運動の一つです。

今日の打ち合わせは、 参加者達が43の州ごとのグループに分かれて、 それぞれの州から選出された議員に、 9月14日に下院に提出される平和省設立法案への支持を してもらうようになど、 自分たちの想いをどのように伝えていくかを話し合うものです。

そして明日は議員会館で、実際にロビー活動が行われます。

政治家と直接関わりを持っていく事。 意志を直接伝えていく事。 よくよく考えれば当たり前の方法論を、 ここアメリカで、ありがたく学ばせてもらっています。

日本に帰ったら、 このような運動を本格的に始めて行くつもりです。 もちろん平和省の設立に向けた運動も含めて。

政治家への国民からのアプローチ、 自治体への県民、市民からのアプローチ。

最近きくちゆみさんが立ち上げた「平和への勝手連」も、 このような運動をしていける団体にしていこうと今日も 話しました。

政治への歩み寄りを始めましょう。 誰もが同じ人間であるという前提の元に、 対話を始めていきましょう。 愛による変革を始めましょう。

今までの溝が大きい分、時間はかかるでしょう。 でも、僕はそれでいいと思います。

「なるべく便利に。」
「なるべく手早く。」
「なるべく手をわずらわせずに。」

そうやって、考えたり動いたり苦労したりすることをやめると、どんな未来が待っているのか。 僕たちもそろそろ気付いてもいい頃です。

手間のかかる、時間のかかる方法で、 未来をもう一度自分たちの手に取り戻していきましょう。

憲法改正には間に合わないかも知れません。
しかし、憲法が変わってしまう危機が目の前に迫っているのは、 僕たち国民が考えることをやめて政府に何でもかんでも 任せっきりにしてしまった事への しっぺ返しではないでしょうか。

そして、 今回の出来事を通じて僕たちは、憲法の大切さを痛感しました。
憲法とは、国民から政府への制限であり命令なのです。

二度と戦争はしない。
平和を守る。
平和の全世界に広げる。
そんな貴い意思表示が日本国憲法であり、 世界に誇るべき第9条です。

ここワシントンで、 数えきれないほどの仲間に、9条を伝えました。
9条の存在を知っていた人、知らなかった人、
感動して涙ぐむ女性もいました。

彼らは例外なく、9条を守るべきだと言います。 私たちの国もこの憲法を必要としていると言う人も、 世界平和のための日本の重要な役割だと言う人もいます。

もう一度繰り返します。

憲法とは、国民から政府への意思表示です。

今回の選挙。 憲法改正への危機。

今後たとえ、文章としての憲法が変わってしまったとしても、 その憲法に映し出されている平和への想いそのものを
伝えていく事を、これから始めればよいのです。 例えゆっくりでも、流れを変えていくことが大切です。

僕は、 今という時がこれからの未来を望む方向に 進めて行くための時期であり、 現在の世界のひとつひとつの状況は、 ひとりひとりの意思表示が世界を変えるという メッセージであると捉えます。

東洋には、鍼灸というすばらしい治療法があります。 つぼに痛みや熱を加えることで、 痛めつけられた周辺の細胞が患部を守ろうとして活性化する。 そうやって、内に秘めていた治癒力を引きだして、 自ら回復していくという方法です。

生命は、 危機を感じると本来持っている生命力を蘇らせるのです。

僕は、 この数年ですでに人類の生命力はぐんぐんと 上がってきていると思います。 人類の進化が、 大きなステップアップのタイミングに差し掛かっていることを 感じます。 ちょうど、地を這うだけしか出来なかった芋虫が、 美しく空を羽ばたく蝶々に生まれ変わる直前のように。

新しい動きが起こるときはいつでも、 古いものからの抵抗は働くものです。

どんな抵抗が働こうと、 争いや奪い合いや対立という古い方法論が 再び幅を利かせようとしてきたとしても、 その方法は、もはや通用しないのです。 愛に叶うものはありません。 そして、すべての生命は、進化するしかないのです。 人類も当然、例外ではないでしょう。

そして、人類はすべて、ひとりの例外もなく、 愛で出来ているのです。 少なくとも僕の人生(過去生も含め)の中で、 例外はありませんでした。 この事実は、変えようがないと思いませんか? それともあなたは、愛の力に見てみぬふりを続けるのですか?

この事実を、信じるかどうか。 愛の存在を信じて、愛を形にしていくかどうか。 愛を土台にして現実を創造していくことを、 選択するのかしないのか。 このまま恐れを抱いて進んで行くのか。 不安を道しるべにして未来を選択して行くのか。

今、それが問われています。

「Nothing is more important than love.」

この言葉をこの会合の中で、 何人のスピーカーから聞いたことでしょう。 その度に、会場中にスタンディングオベーションが起こります。 みな、信じているのです。 愛に勝る力は、存在しないということを。

9.11事件以後、アメリカの状況は急変しました。 愛国者法の制定。 テロ対策法も出来ました。 政府は、プライバシーの侵害すらも出来るようになっています。 メディアによる事実の隠蔽、情報の操作も、 エスカレートしていく一方です。

そんな中だからこそみな、 現実を変える力を持っているものが何であるか、 自分たちにエネルギーを与えてくれるものが何なのか、
究極の真理にたどり着いたのでしょうか。 いや、元々知っていたのです。 そして今、愛の力をふるうべき時がきたのです。

今日の日記も長くなりました。

最後に、会合の中で合唱した「Department of Peace」という曲を紹介します。

「Department of Peace」

The Department of Peace represents our belief
We can change the World with power of our Love
We must rise above,we must rise above
We can change the World with power of our Love

Help me stand up to this challenge
Challenge of our present age
Help me take the steps toward Freedom
We shall find a way

People,you don't have to worry
You don't need to run away and hide
'Cause there's power and freedom in believing
That the Peace we all seek we find inside

Help me stand up to this challenge
Challenge of our present age
Help me take the steps toward Freedom
We shall find a way

The Department of Peace represents our belief
We can change the World with the power of our Love
We can change the World with the power of our Love

僕は初めて訪れたこの国を、心から好きになりました。 アメリカは、素晴らしい国です。

(まだ途中ですが)この会合を通じて、 計り知れないほど大きな、勇気と、希望と、愛と、 エネルギーと、信頼と、誇りと、自信をもらいました。 未来は自分の手で変える事が出来るという真実を、 改めて確信しました。

そして僕は、日本を離れてみて、 自分が日本人であるという事を、 日本という国を心から愛しているという事を、
改めて実感しました。

日本という国に生まれたことを、 日本という国に生きていることを、 今、心から感謝しています。

愛する日本のために、 やりたいことがたくさんあります。 受け取った愛は、放出するのみです。 僕は僕なりのやりかたで日本を愛していきます。

世界が平和でありますように。
日本が平和でありますように。
私につながるすべての存在が平和でありますように。

all my relations.

Dept. of Peace GIF

Watch CNN Coverage from April 14th 2005.
Windows Broadband: http://www.chadely.com/video/dop/cnn/win_broadband.wmv
Quicktime Broadband: http://www.chadely.com/video/dop/cnn/quick_broadband.mov

2005/09/15

米国の首都ワシントンから

やるべきことの山積した日本を離れ、幼い子どもたちを置いて、どうしてはるばるワシントンDCまでやってきたのか。その答えが見つかりました。平和省法案が明日、米国議会に提出されます。その直前に行われた第3回平和省会議。全米40州から500名が集まり、3日間の会議が感動の中で終わりました。実践的な多くの学びと、信頼できる仲間たちとの出合いで心も頭もいっぱいです。日本に戻って、早くこの感動を分かち合いたいです*。

9月11日、こちらで日本の選挙の結果を聞き、愕然とました。自民党と公明党を合わせて改憲の発議に必要な3分の2をクリア。これで「二度と戦争をしない、武力で紛争を解決しない」と世界に誓った9条が改変される可能性が高くなりました。イラク派兵は再延長され、米軍との軍事行動はさらに強化されるでしょう。戦争への歩みをこれ以上加速させないために、何ができるかー。戦争が始まれば、いのちと環境は台無しです。

誰も戦争を望んでないのに、なぜこんな結果になったか?「選挙の争点は郵政民営化だけ」と、と多くの人々がだまされました。郵政民営化はアメリカ政府からの要求と金融族・小泉首相の個人的欲望の合作です。340兆円の郵貯と簡保のお金が民間企業の手にゆだねられれば、最も運用益が見込まれる金融商品に投資されるので、殆どが米国債の購入に充てられます。郵政民営化によって、日本がさらにアメリカの戦争を買い支えるようになることを、ほとんどの人は知りません。

青木秀和さんのJ-WAVEでのインタビューを聴いてください。なぜこんな大切な情報がテレビで流れないのか。日本のマスコミには、もっと大事なことを報道してほしい(あの刺客さわぎは何?)。マスコミは戦争への流れを止める力があり、視聴者はマスコミに意見をいうことで、より良いものにすることができます。
http://www.j-wave.co.jp/original/radiosakamoto/ 
(*画面下の[LET'S GO VOTE 選挙へ行こう]をクリック)

今回の選挙の結果を見て、日本の有権者はだまされやすく(郵政民営化だけが政治の重要課題ではない)、郵政民営化の本当の目的を知らない、ということを改めて思い知りました。これで自分が帰ってからやるべきことがより明確になりました。

今回、ここワシントンで目の当たりにした「平和省創設」を実現するための活動を日本でも始めます。やり方はまさに民主主義の王道をいくもの。各州でグループをつくり、州のコーディネーターを選び、実現目標を決め、公聴会や資金集めのイベントを開き、その州から選出されている議員に要望を伝えていく。今回の会議では議員とのアポの取り方から、効果的な伝え方、平和省法案の正当性を裏付けるデータなどを全体会議で共有し、そのあとは州ごとに具体的戦略を練り(一人一人の議員の性質と傾向を過去の議会行動から把握し)、そして昨日一斉にロビー活動をしました。決して対立的にならず、こちらの思いだけを押し付けることもありません。相手を尊重し、意見を聞き、この法案の弱点を指摘してもらい、改善すべき点を全体にフィードバックする。こうして平和省法案の中身をより良くしていきます。

日本でのこのような動きを、私はまだ知りません。9条の会がそうなる可能性がありますし、私が知らないだけで既に取り組んでいるグループがあるのかもしれません。いずれにせよ、世界各国で平和省を創り、戦争を未然に防ぐ、という壮大な取り組みに日本からも参加しませんか。世界中の同じ思いの人たちと出会い、憲法9条を世界に広げるチャンスです。来月10月18−20日にロンドンで第1回国際平和省会議があります。参加したい方はご連絡をください。
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*9月19日、明治大学リバティータワー1103室にて帰国報告会と平和省会議があります。午後1時から。4時からは「平和への勝手連」の初会合があります。ボランティアをしてくださる方(募集中)は、午前11時現地集合です。

2005/09/11

♪すばらしいアメリカのピープル・パワー♪ - 7分55秒 - 1.9MB

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ワシントンで行われている平和省会議に参加しています。これまでいくつもの国際会議に参加していますが、これほど民主的でパワフルな会議ははじめてです。アメリカにはもう学ぶことはない、と言い放つ日本人によく出会いますが、政府には学ぶことはなくても、アメリカの人々の学ぶことは、多いにあります。この会議を主催しているピースアライアンス(平和同盟)に感謝と尊敬の気持ちを抱かずにはいられない初日でした。

この会議の目的は、平和省法案をアメリカ人に広く認知させ、賛同を得て、それによって議会を動かすことにあります。デニス・クシニッチが立案したこの法案が米国議会に提出されるのは3度目ですが、1960年代にも同様の法案がインディアナ州のハートキ議院によってい提出されていたことを知りました。

司会は精神世界の美しいリーダーでベストセラー作家のマリアン・ウィリアムソン。昨日は早速、彼女を私のポッドキャストでインタビュしましたので、あとでアップしたらぜひ聴いてください(英語です)。まず驚いたのはその参加者の多さ(500人)と多様さ。全米50州のうち、現在平和省法案の実現のために活動をしているのはなんと46州。あと4州で全州での活動が実現します。

それぞれの州の人が、それぞれの州の下院/上院議員に働きかけ、この法案の重要性を認識させ、法案を可決させせるという、まさに民主主義の王道を行く運動です。全体会議は米国でさまざまな非暴力運動に関わる著名人ですが、ランチやディナーの時間は各州のコーディネーターが中心となり、州ごとにネットワークをし、月曜日にはそれぞれの議員事務所でロビー活動をします。忙しい議員に最も効果的に、この法案の意義を理解し賛同してもらうには、どうすればいいか、をそれぞれアイデアを出し合います。今回の会議には全米40州からの参加がありますが、435人の議員のうちこの法案の共同提出者になっているのは53名。まだまだ足りません。

主催者のドット・メイバー、司会のマリアンの進行はすばらしく、(誰もがここにはるばるやってきたことをねぎらい、感謝しているのが伝わります)、そのせいで500人からの喜びが伝わってきます。この法案に対して「甘い(ナイーブ)」という批判がよく反対者から出ます。それに対してマリアンは、「いまのアメリカの暴力的やり方を続けて、私たちが生き残れると思う方が、よっぽどナイーブです」と痛烈に批判。会場は拍手喝采。まったく同感。いまのアメリカの軍事介入もライフスタイルも、どちらも持続可能ではありません。もちろん、それに追従している日本も同様。「新しいやり方」を見つけなくてはならないし、それは可能です。それが平和省法案に盛り込まれています。

この法案の特徴は海外での暴力(軍事介入)だけでなく、国内での暴力にも対処していることです。アメリカでは毎日殺人(年間21000件/2001年)が多発し、その中で子どもが子どもを殺す事件だけでも毎日12−18人が亡くなっています。14歳のこどもに20歳の息子タリク君を殺された父親が、息子の名前をつけた財団(www.tkf.org) を設立し、殺人を犯した家族と共に活動している事例は聴衆に大きな感動を与えました。彼が悲しみと絶望の中からたどり着いたのは、一人でも多くの子どもをこのような暴力から救う、ということでした。罪を犯した者の家族の苦しみにも共感し、その家族と共に子どもの暴力犯罪に取り組み、画期的な効果をあげています。人間とはこれだけの困難に出会いながらも、こうも素晴らしく生きられるのか、と涙が止まりませんでした(私の両隣の人も泣いていました)。

さて、今日もどんな出会いがあるか楽しみです。私がもってきた憲法9条の条文は、100人ぐらいの参加者に説明して配りました。何人かの人にはこの9条についてのインタビューもしています。あとで編集してみなさんに公開ます。9月19日には、この会議の報告ができるのを楽しみにしています。明治大学リバティータワー1103室で、午後1時から。ボランティア(募集中)は11時集合です。

2005/09/10

♪ワシントンにやってきました♪ - 3分13秒 - 780KB

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これやってみました?マニフェスト占い、おもしろい。
http://mani-uranai.com
私は「共産党、社民党」のキモチでした。9月11日、どこに投票すればいいか迷っている方におすすめです。

いま、9月10日朝、ワシントンのランファントホテルでブログを書いています。今日の午後からここで歴史的な平和省会議が行われ、全米から支持者が集まります。ここワシントンはアメリカの政治の中心地。ここからポトマック河を渡るとペンタゴン。2駅でキャピタルヒルという大変便利な場所です。私は昨日早速クシニッチ事務所へいって、スタッフに挨拶をし、その足でペンタゴンに行きました。911の損傷場所はすっかり修復されていてどこだかわかりませんでした。私はペンタゴンが平和省になっている様子をありありとイメージし、真っ赤な巨大な夕日に感謝の祈りを捧げました。

ペンタゴンの周りには延々と続く巨大なアーリントン墓地(戦死者の墓)があります。対岸にはベトナム戦争の戦死者の記念碑や朝鮮戦争の記念碑もあり、ペンタゴンは死んだ兵士たちに囲まれて仕事をしているのがわかります。アメリカ人にとっては「祖国の自由と民主主義を守るためにいのちを捧げたヒーローたち」という認識ですが、戦場とされた国々ではこの何倍もの無実の市民たちが犠牲になっています。

「テロリストは誰?」の第2章で元CIA高官のジョン・ストックウェルはいいました。「我々が第二次世界大戦以降戦争を仕掛けているのは、すべてアメリカに報復する術を持たない貧しい国々である。私はそれを第三世界に対する戦争と呼ぶ。その戦争の犠牲者は軽く600万人を越える」。だからこそこの「戦争中毒」の国に平和省が必要なのです。今日から3日間の会議は、このブログで報告していきますが、9月19日には新しい映像を交えてホッとな報告をします。平和省実現への道のりは長く困難でしょうが、どんなに遠くてもまずは1歩を踏み出しましょう。

さて、明日の選挙は自民党圧勝という報道の中で緊急のお願い。私は小泉首相が立候補している神奈川11区に出発ぎりぎりまで毎日足を運び、全国から集まってきた平和を願う人々と「平和への勝手連」を始めました。9月9日午前11時、私たちは以下の「911平和アピール」を発表しました。賛同できる方は、個人の資格でお名前(肩書きは自由)、連絡先(個人情報は発表はしませんが今後の連絡のために必要)を私にDMで知らせてください。文章はパンチがないですが、公職選挙法上ぎりぎりの表現をしています。

「平和への勝手連」は仲間を募り、9月19日(月)に発足の集まりを明治大学のリバティータワー1103室で持ちます(4時頃から)。この日同じ場所で、ワシントンからの帰国報告会と日本初の平和省会議も1時からありますので、ぜひいらして下さい。
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911平和アピール
              文責:平和への勝手連/きくちゆみ

4年前の9月11日、悲惨なテロ事件がおこり、その報復として対テロ戦争が始まりました。アフガニスタン、イラクに爆弾が降り注ぎ、無実の人々が巻き添えになり殺されました。アメリカ主導の対テロ戦争と占領は今も続き、日本もアメリカにいわれるまま参戦し、自衛隊を戦闘地域のイラクに派遣しています。この4年間、日本は戦争をできる国づくりの準備を着々と進めてきました。私たちはその流れを大変危惧しています。

私たちは自衛隊が一刻も早く全員無事に日本に戻ってきてほしい、日本がこのままアメリカのいいなりで戦争をする国になってほしくない、世界中みんなが本当に幸せになるような国際貢献を日本がしてほしい、という願いを持って、ここ横須賀/三浦に全国各地から集まりました。

私たちの願いは一つ、『世界中みんな幸せになる』です。
http://zaki.seesaa.net

Seisaa.png


9月11日の神奈川11区の選択が、日本の未来を決めます。「投票にいって日本を変えよう」「日本が平和の道を歩めるように投票にいってください」と直接、横須賀/三浦市民のみなさんに横須賀中央駅前で訴えています。

政治家たちからは「戦争のできる国にする」「自衛隊を自衛軍にする」「集団的自衛権の行使をできるようにする」「日米軍事同盟を強化する」「お国のためにいのちを投げ出すこどもを育てる」といったことが聞こえてきます。なのに、それらは「郵政民営化」の陰に隠れて、争点にもなっていません。

横須賀、三浦市民のみなさん、みなさんの1票は日本を変えることができる大変重たい1票です。投票にいって、平和の意思表示をして下さい。みなさんは、9月11日を恐怖と戦争の日から、愛と平和の日に変える力を持っているのです。

 平和への勝手連呼びかけ人:きくちゆみ(著作/翻訳家、フルーティスト)
             早苗ネネ(シンガー)
             池辺ゆきえ(ピアニスト)
             ZAKI(ミュージシャン)
             松野晴美(神奈川県民)
             石橋行受(ニューヨーク、日本山妙法寺)
             和水(ピースシンガー&アーティスト)
             上村雄彦(JJプロジェクト)
             堀越由美子(「若松」女将)
             森田玄(フォークミュージシャン)
             堤絵実(詩人)
 平和への勝手連賛同人: 募集中です

2005/09/02

辻元清美さんの応援にいってきました

朝、子どもたちを保育園に送ってから、船に飛び乗り、横須賀で天木さんの話を聞いてから、羽田へ走り、飛行機に飛び乗り、大阪へ。高槻警察署の前にある辻元清美事務所はボランティアでいっぱいでした。清美さんとはピースボート時代からのつきあいで、水先案内人(ボランティアの船上講師)として何度もお世話になりました。

水無瀬駅と、地域の公民館2カ所の合計3カ所で応援演説をしました。水無瀬駅はちょっとさびしかったけど、公民館のほうは立ち見が出るほどいっぱいでした。大声でやじを飛ばすおじさんが一人いましたが、自分の意志できているような感じではありませんでした。スタッフの人がすぐに気がついて、静かにするように求め、途中からおじさんは、退席しました。こういう、おそらく雇われて妨害にくるような人も、清美さんの本当の良さがわかったら、ぜったい味方になってくれる人だと私は思いました。

清美さんの話は明快で、本当にわかりやすく、ユーモアがあり、引き込まれます。彼女が国会からいなくなってから、日本の右傾化は加速しました。有事立法もイラクへの自衛隊派遣も、清美さんがいてくれたならば防げていたかも、と思います。イラクで高遠菜穂子さんたちが誘拐されたときも、自己責任とか反日分子なんて発言を、清美さんは許さなかったことでしょう。

彼女は政府がアフガニスタンに自衛隊派遣をしたくて仕方なかったときに、国会で政府が困ってしまう質問をして、それを防いでいます。すごいことをやっているのですよ、清美さんは。こんなに私たちと同じ目線で、同じ庶民感覚で、私たちの代弁者として政治活動をしてくれる人がいるでしょうか。集まった人たちには、「私には一票がないので、みなさんの力で、どうか清美さんをもう一度国会へ送り出してください」とお願いしてきました。7分という短い応援演説の中では、郵政民営化の本当の目的(郵貯と簡保の340兆円をアメリカがほしがっている)やアメリカの戦争中毒体質を中心に話しました。

明日はまた早朝の街宣に合流し、そのまま飛行機で羽田へ飛び、横須賀経由で鴨川へ帰ります。肉体的にはちょっとつかれていますが、こういう仲間のために少しでも役にたつことは、精神的に大いなる喜びです。清美さんや天木さんの存在に感謝。

昨日、複数のメーリングリストに投稿した原稿を貼付けます。
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戦争をなくしたい、平和な世界を創りたい、という想いのみなさん、今日私に届いた言葉の中でとても響いたものを贈ります。精神世界のベストセラーの本を数多く翻訳されている山川夫妻からです。

「喜びと感謝に心を満たしなさい。目標を高くかかげなさい。高ければ、高いほどすばらしいことなのです。最もすばらしいことが起こると期待しなさい。それも将来のいつかということではなく、今すぐにです。自分の設定した目標に必ず到達できると知りなさい。自分のなすべき事をやり終わったならば、必要な助けはすべて向こうからやってきます。
(アイリーン・キャディ)」

この中でもっとも大切なのは最後の文章だと思います。
自分のなすべきこと、できること。
ひとりひとり違うと思います。それをやりきりましょう。
疲れないこつは、「得意なこと、好きなこと」をやること。

私の一番高い目標を、ひとことで言うならこれ:
「世界中みんな幸せになる」 http://zaki.seesaa.net/

イラク戦争に反対してレバノン大使をやめた天木直人さんの応援で、自宅で電話作戦を手伝える方は、私にDMください。個人情報ですのでDMがいいと思います。

毎日、正午から12時15分ぐらい横須賀中央駅東口(京浜急行線)デッキの上(下ではなく)で街頭演説をしています。一度彼の訴えを聞いてみませんか?私自身は9月2日、9月4−7日は毎日行く予定です。その前後はたいてい、プロントでお茶しています。ここは禁煙席が少ないけど!(たばこの煙は苦手です)

yumik@fine.ocn.ne.jp
きくちゆみ@横須賀から大阪に向かう途中
明日9月2日も横須賀に戻ります。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
9月11日の選挙はとてもとても大事です。アメリカと一緒に戦争をする国になるのか、平和な国を取り戻すのか。いつもは投票に行かない人も、今回はいきませんか。今回選ばれた議員が憲法改正について決めることになるでしょうから。