2007/06/22

私にとって平和に生きるということ

今日は夏至。毎年キャンドルナイトには参加しているけれど、今年は「半農半歌手」のYaeさんと一緒にやります。いつもは家族と数人の友人と小さなキャンドルナイトを静かにやってきましたが、今年は「Team GOGO」のお陰で仲間が増えたので、少し大きく呼びかけました。昨日の房日新聞にも記事が載ったので、また楽しい出会いがあるかもしれません。お天気は崩れ模様でちょっと心配ですが、そのときは「鴨川自然王国」の建物の中で、ぎゅーぎゅー詰めになってやるのもまたいいでしょう。

YaeさんはNHKの『食べ物一直線』にも出演していてご存知の方も多いでしょうが、父親の故・藤本敏夫さんの後を次いで母親の加藤登紀子さんと一緒に、『鴨川自然王国』をどんどん発展させています。鴨川には都会からやってきて、自然農法や有機農法でお米や野菜を一部自給しながら、自分の一番やりたいことをやる(私の場合なら企画と書くこと、Yaeさんなら歌、そのほか、陶芸家、画家、写真家、小説家、草木染め作家、手芸、料理研究家、エッセイスト、イラストレーター、ミュージシャン、アクセサリー作家、いろんなアーティスト、などなど)という人が実に多いのです。

こういう人たちに共通することは、みんないきいきしていて、自由で楽しそうなこと。

実は、私にとって平和に生きるということは、毎日のあたりまえのこと(ご飯を作って食べるとかね)に感謝しながら幸せに暮らすことそのものなんです。具体的に言うと、田植えは「平和に生きること」そのもの。

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やっと昨日で7枚の棚田の内、6枚の田植えが終わりました。残り1枚は雨が降って水がたまるのをまっています。この稲が無事育てば、また1年間、家族とここを訪ねる友人たちが食べていけます。この安心感と幸福感は、お金で買うことはできません。

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田植えをしていると、大地からどんどんエネルギーが入ってきます。そして、肌がすべすべになる。(日に焼けて黒くもなる!)何万円のエステティックサロンに行ったあとみたいなきれいな肌になります。究極の泥美容かな?

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昨日、娘が学校から、息子が幼稚園から「豪快な号外」を持って帰ってきました。私たちが鴨川教育委員会に届けた号外が、本当に全校生徒に配られたんだ。

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近くのお寿司やさんに号外を持っていったら、若い女将さんが「昨日うちの子どもがこれもってきました。大事なことが書いてありますねー。お客さんに配りますよ」と50部受け取ってくれました。こういうことが、うれしくて、うれしくて。

号外には、日本で毎日500万食の食べ物が捨てられていることも書かれていました。その一方でアジアやアフリや中南米では一日4万人もがきれいな水と食べ物がないことが原因でいのちを落としています。それらの国の多くは、原油や鉱物資源があるために、紛争地域にされています。多くの子どもたちは学校に行けずに小さいときから働かされ、兵士(世界の子ども兵の数は30万人)や売春をさせられる子どもたちもいます。こんな厳しい現実と、私たちの無駄の多い暮らしは無関係ではありません。

未来からやってきた少女は続けます。
「無駄な贅沢や、争うことをやめて分け合って、みんなが環境のことに向き合って、戦争に使っているお金を、誰かを助けるためや環境を守るために使えば、まだ、間に合うからね」と語ります。

我が家は1億3千万の日本人のなかのたった4人ですが、号外の少女が伝えてくれたことを少しでも実践したい。米と野菜を育て、ここの大地の恵みをいただいて、消費者ではなく、生産しながら分かち合って生きることを選びました。そして余った時間とエネルギーとお金は、環境を守り、平和を創る活動に使います。そんな暮らしがとても心地よく、毎日ステキな人に出会えて、「生きていてよかった」って、いつもいつも思うのです。

自分がなんで生まれてきたのかわからなくなっちゃったら、一度、ここに来てみてください。土をいじったり、森を吹き抜ける風の音を聞いたり、本物の大地の恵みのおいしい食べ物を食べれば、ちょっぴり元気になるし、自分自身を取り戻すことができると思うから。

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(ある日の夕飯:大根とキュウリとニンジンのカルパッチョ、アボカドと旬のカツオのとろろどんぶり、インゲンとニンジンのきんぴら、手作り豆腐のクルミ添え、ほうれん草の白ごま和え、塩ゆで空豆、具沢山のお味噌汁、三年番茶と梅干し)


ハーモニクスライフセンター(築200年の廃屋を改装した我が家)での「農的暮らし体験宿泊」は1泊2食の自然食がついて5千円、要予約です。

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(家の周りでとれたフキ。塩揉みしてゆでて、筋をとったところ。これから煮付けます。ここは四季折々の山野草が採れます)


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