2009/01/14

親のひとりとして/1月17日、神戸で講演します

「一枚の写真が国家を変えることがある」がモットーのDays Japanの広河隆一さんがガザの報道に関してメディアに送った文章に共感し、紹介します。全文は「メディアとガザ報道」にありますので、ぜひお読み下さい。

これを印刷して、自分の声を書き足して、地元のテレビ局や新聞社に送ると効果があるると思います。ぜひ。私を含む日本人の多くは、パレスチナ問題を知りませんから。特に大事だと思った部分を一部、上記サイトから引用します:

2006年1月以来、今日のガザ空爆直前までのガザからのロケット弾によるイスラエル人の死者数は、イスラエル首相官邸ホームページを見ると次のとおりです。
http://www.pmo.gov.il/PMOEng/Communication/IsraelUnderAttack/attlist.html(場所の名前をクリックすると、詳細が表わされます)
 2006年11月21日 1人
 2007年 5月21日 1人
     5月27日 1人
 2008年 2月27日 1人
     5月12日 1人
   計 5人 

このほか迫撃砲により2004年から2008年12月までに2人が死亡しているということです。また同時期の負傷者数は、同じイスラエル首相官邸のホームページでは1人でした。特筆すべきは、イスラエル空爆までの半年間に、ハマスのロケット弾による死者は1人も出ていないということです。

ロケット攻撃がイスラエル人にとって恐怖でないと言うつもりはありませんが、それを記事にするなら、大勢の犠牲者を出し続けたイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。
(中略)
「ロケット弾攻撃を繰り返し、イスラエルの攻撃を招いた」という解説、すべてハマスがまいた種、責任はハマスにあるといわんばかりの解説を、大手メディアが行っていいのでしょうか。

さらに言えば、ガザの報道をするときに、そもそもなぜこんな問題が起きたのかを、きちんと解説するメディアが非常に少ないことは、残念です。この間のガザ封鎖がどれほど非人道的なことで、人々はどれほど追い詰められた生活をしていたか、1967年から始まるイスラエルによる占領支配、そしてさらに1948年のイスラエル国家建設とパレスチナ難民発生(アラビア語で「大惨事」を意味するNAKBAという)から問題を説き起こす記事が非常に少
ないのにも驚かされます。

ガザの犠牲者たちのことを正しく伝えなければならないメディアが、攻撃する側に追随したと思われても仕方ない報道をし、しかも問題の原因を無視している状態では、情報を受け取る側は、正しい判断ができなくなると思うのです。このような状態では、攻撃による被害者をどのように報じようと、大手メディアはイスラエルの攻撃と殺戮をどこかで後押ししているといわれても仕方がないのではないでしょうか。

ーーー引用ここまで。

人は死ぬとどこにいくのでしょう。『マシューブック1 天国の真実』には死後の生活について具体的に書いてあるので、驚くと同時に少しだけ安心します。だからといて、死んでしまった大切な人と会えなくなった淋しさがなくなるわけではありません。

分離壁で囲まれ、国境が封鎖されたガザで逃げ場がないまま殺されている人たち。突然、いわれなき暴力で愛する人を奪われてしまったら、残された家族はどのように生きていけばいいのでしょう。

私には離婚で別れた子どもが二人います。彼らは遠くで元気に成長していますが、なかなか会うことはできません。イラクやガザで子どもたちを殺されたお父さん、お母さんに比べたら、子どもに会えないぐらい何でもないですが、それでも常々「元気かな、どうしているかなあ」と、会いたい気持ちで切なくなります。

読者の1人から「親のひとりとして」と題する以下のメールをいただきました。この方の気持ち、ガザで子どもを亡くした親たちのきもちを想像するとまた涙が・・・。ここのところ、私は泣いてばかりいますね。

もっと笑顔を増やしたい・・・・

ーーーーーーー
ゆみさんへ

あなたの書かれる記事に、いつも魂を揺さぶられながら読ませていただいています。

昨年の春、23才になった息子を亡くしました。一時は、自分が果たして生きているのか、死んでいるのか分からないほどの悲しみと絶望感に陥っていましたが、周囲の友人達の心遣いや優しさによって、今、何とか普通の生活を送ることができるようになりました。

ガザの虐殺で家族を亡くされた人たち、特に我が子を失った親御さんの悲しみを思うと、胸が張り裂けそうです。悲しくて悲しくて涙が止まりません。

彼らに対して自分に一体なにができるのか、それを考えると本当に情けないですが、せめて出来るだけ多くの周囲の人たちに、今、行われていることを伝えてゆきたいです。

いつも本当にありがとう。

共感と敬意を込めて                    一読者より

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1月17日は阪神淡路大震災から14年目。以下のようなイベントを神戸の若者が企画しました。私も第2部でお話をさせていただきます。お近くの方はぜひいらしてください。最新刊(ローフード/マシューブック特別編)のサイン販売もします。

<ヴィーナスエネジー 女神たちの目覚め>
日時:2009年1月17日(土)午後3時から7時半(2時半開場)
会場:神戸市生田文化会館大ホール(地下鉄県庁前駅/徒歩5分)
第一部:鎮魂の儀 デジュリドウ 三島ヒロキ
    サウンドセラピーコンサートAkira
    光のアート テオドーラ里香
第二部:トーク
 これからお母さんになるあなたへ きくちゆみ
 女性性とは きくちゆみxえんどうゆき
 光のアート発表 テオドーラ里香

参加費:2999円
お問合せ:tanzaku@hotmail.com
FAX:06-6952-2924

阪神淡路大震災でも6434人が亡くなり、愛する人を失った多くの人々に深い悲しみを残しました。たまたま読んだ朝日新聞の記事にまた涙。

<形見のランドセル 弟「ぼくが使う」 阪神大震災>
http://www.asahi.com/national/update/0110/OSK200901100128.html

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2 件のコメント:

ぎぎまき さんのコメント...

イスラエルで兵役を拒否している人たちのデモです
http://jp.youtube.com/watch?v=1cMs0nai4JQ

一つの資料として紹介させてください

ぎぎまき さんのコメント...

コメントの一部だけを送信してしまったようです…

ゆみさんこんにちは

いつもブログから貴重な情報をいただいています

私はイスラエル人を夫に、娘も持つ身ですから、今回のイスラエルの侵攻には大きな疑問を抱いている1人です

この土地の問題は、アメリカ、イギリスやフランス、他アラブ諸国も関わっていて、本来はイスラエルやパレスチナだけで解決出来ない問題だとは思いますが、私はイスラエル人に和平をかなえる特権が与えられていると思います

パレスチナ人とは比べ物にはならないでしょうが、イスラエル人も世界に利用されてきた人々です

現地で生まれ、育ち、生き抜いている、この問題の末端にいるイスラエル人とパレスチナ人を私は応援しています

その資料の一つです

http://jp.youtube.com/watch?v=1cMs0nai4JQ

まずはとりあえずでもいいから停戦し、一日も早くパレスチナにいる人々に支援の手が届くことを願っています