2011/05/19

それでも地球は美しい

山本太郎さん、ありがとう。


フクイヨシカズさんがTwitterのダイレクトメッセージで送ってくれた映像。
http://vimeo.com/22439234
たった3分ですが、あまりに美しいので、分かち合いたくなりました。

ここ数日、福島原発のことの進展に落ち込んでいます。

3月11日に最初に「外部電源喪失」の報に接したときから、電源が回復して冷却できないかぎり、数時間で炉心がむき出しになり、溶融し、やがてメルトダウンすることはわかってはいました。

私が落ち込むのは、そんなところで今日も生身の人間が働いていることです。作業員とその家族のことです。「自分たちがやるしかない」と過酷な現場で作業を続けている人が、ついにいのちを落としました。

まだ始まったばかりです。9ヶ月ではとても収束しないでしょう。その間、どれだけの作業員がどれほど被曝するのでしょうか。

ある作業員は、たった14分の作業で3〜4ミリシーベルトもの被曝をしました。それほどの高レベル放射能汚染の中で毎日作業を続ける人の健康はどうなってしまうのでしょう。彼らはスーパーマンではなく人間で、誰かの夫であり、父親であり、息子です。

胸がつぶれそう・・・。

地震国で原発を動かし続けるという選択は、こういうことを許すことです。菅首相、安全が確認できたらまた原発を動かす、って、冗談じゃないです。地震がなくなるまで安全は確認できませんよ。

ここ数日は、twitterで他の人の発信を伝えるのが精一杯でした。

BE THE MEDIA(あなたが伝える人になる)、がモットーで、みんなにもそれを勧めてきたのに、自分の言葉でブログを書くことができませんでした。

昨日は福島から沖縄に避難したお母さんたちと話をしました。福島にいても、遠くに疎開しても、どこにいても、子どもにただ健康に幸せに育ってほしいと願うお母さんたち。

どういう選択をしても、心配と悲しみは、あまりに大きすぎます。

なんで地震国にこんなにたくさんの原発を作っちゃったのかな?狭い地震国で原発を作り、動かすことは、どう考えても合理的でさえないけれど。

日本に原発を持ち込んだ人が一番いけないよね。正力松太郎さんとか中曽根康弘さんとか。アメリカからの売り込みを、日本の政治家は止めなくてはいけなかったんだ。地震国で原発を動かせば、いつかはこうなることはわかっているじゃないか(『放射能で首都圏消滅』に詳しい)。

でも、その人たちはとっくに他界しているか、責任とれる立場にはない。だから、今、311を体験している大人たちが本気で止めよう。省エネもエネルギーシフトも進めてね。→おすすめイベント2つ(6月4日と26日@オリセン大ホール

それでも、こんなに美しい星に私たちは住んでいるんですね。

美しいものを見たり、美しい音楽を聞くと、固まっていた心がほぐれて、微笑みが戻ります。人間がつくったものの中にも、美しいものはたくさんあります。

でも、人間の中でも特に「先進国」と呼ばれる国々で大量消費をして生きている私たちは、海と空と大地をいろいろな化学物質と放射性物質でたくさん汚します。生物は化学物質や放射性物質をなかなか分解できません。放射性物質がほぼ無毒になるには、半減期の10倍の時を待てばいいのです。

でも私たちはせいぜい80年のいのち。何万年も待てません(プルトニウムの半減期は2万4千年)。

日本は今、海と空を放射性物質で汚しています。空にも海にも国境はありません。

この美しい地球に生きとし生けるものたち、すべての子どもたちに、これから生まれようとするいのちに、本当にごめんなさい。「ごめんなさい。許してください。ありがとう。愛している」のホ・オポノポノで放射性物質も消せたらいいのに。

もうこれ以上、地球を汚さない生き方をしたいです。私が生きるているところから、大地とのつながり、自然への畏敬が取り戻せるような生き方をしたいです。一番大量消費をしている国・アメリカで、そんなモデルをつくるのが次なる目標。

この土にも放射性物質が入っているかもしれないけれど、種を蒔き、苗を植え、収穫し、自然循環しないものは使わずに、いのちをつなぎたい。そんな生き方をしている日本と世界中の先駆者から学び、伝えていきたいです。

福島から西へ流れ続けている放射性物質は、ハワイも、北米西海岸も、東海岸も、ヨーロッパも、アジアも汚染し、もう地球を何度も巡りました。ハワイの牛乳からは基準値の400倍から2000倍の放射性物質が検出されました。でもみんな知らないので、気にせず飲んでいます。学校給食でも出ています。

海に放射性物質が流れ続けているので、太平洋の海産物にも徐々に放射性物質が生物濃縮していくでしょう。でもみんな知らないので、気にせず食べています。

年齢が高ければ、それほど影響はないでしょう。でも、子どもたちや胎児は大丈夫なのか、私は心配します。このまま放射性物質の漏洩が止まらなければ、福島のお母さんの心配は、やがて世界のお母さんの心配になるでしょう。

それでも地球は美しいです。
汚してしまって、本当にごめんなさい。

でも、今こうして生きている。無数のいのちのおかげで生かされているのだから、生きている間はやれることをやるだけですね。

『絶望こそが希望である』、と大好きなジョアンナ・メイシーが言いました。
絶望を希望に変えるのは、まず自分の心の中から。

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