2011/08/15

終戦の日にー日本は静かな核戦争中

何が問題か、よくまとまっています。FOEジャパン(地球の友)の公開意見書:「泊3号機営業運転再開は許されない」
http://www.foejapan.org/energy/news/p110811.html

8月15日は終戦(敗戦)記念日ですね。日本は今、静かな核戦争中、と思います。戦争を仕掛けたのは、日本政府と電力業界と原子力産業(日本に原発を押し付けた欧米と日本に原発を導入した権力者たちを含む)と一部メディアで、その戦いを挑まれているのが日本国民および日本列島に暮らす人々です。未来のいのちもですね。

「大げさだ」、という人も多いでしょう。でも、100万キロワット級の原発が一年間に生む死の灰は広島原爆の1000発分なので、あながち「大げさ」でもないでしょう。

原発と核兵器はウラン235(またはプルトニウム239)を核分裂させたときに放出されるエネルギーを利用する点で基本的に同じ技術です。311以降の日本は、「静かな核戦争中」、と私は思っています。

ご存知の通り、原発は通常運転でも大量の死の灰を生み続けます。事故がなければこれらは原子炉の燃料棒の中にとどまるわけですが、あいにく福島第一原発は4基も壊れてしまって、すでに広島原爆20発分相当かそれ以上の死の灰は環境中に出てしまいました。

原子力発電の恒常的問題は、この死の灰(核のゴミ)の処分問題でしょう。原発が利用され始めてから半世紀を超えた今も、人類は放射性廃棄物の安全な処分法を獲得していません。

ウランを燃やすたびに増え続ける放射性廃棄物。

昔はドラム缶に詰めて、海に捨てていたこともあったそうですが、とんでもないです。海にも山にもどこにも、核のゴミ捨て場はこの地球上にはありません。今もフランスから使用済み燃料を再処理したプルトニウムと高レベル放射性廃棄物が日本に向かっていますが、いったい今の混乱している日本にそんなものを持ってきてどうするのでしょう。福島の現状を見ていると、このままあの地が核のゴミ捨て場になるのでは、と心配です。
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/498.html

原発はゆっくり、原爆は一瞬で命を奪います。

人類はもうそういうものに頼らないで生きていく決意をしないと、未来はないと思います。だから、泊を止めなくては(私のTwitterをご覧下さい)ね!

8月15日、日本で310万人、世界で2000万人以上が犠牲になった第二次世界大戦が終わった日に、被爆者を生み続けている2011年の日本の現状を悼みます。


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