2011/11/01

アメリカ(ハワイ)のハロウィン初体験

アメリカ(ハワイ)でハロウィンを初体験しました。子どもも大人も魔女や妖精やガイコツやテレビ・映画のキャラクターやお姫様などに仮装して、近所の住宅街を歩き、ハロウィンの飾り付けがしてある家を「”Trick or Treat?" (いたずら?それともお菓子?)」と言いながら一軒一軒訪ねていきます。

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ハロウィンの由来は、ケルト人の古い収穫感謝祭にあります。彼らの1年の終りは10月31日で、この夜は死者の霊が家族を訪ねたり、精霊や魔女が出てくると信じられていました。これらから身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚いていたそうです。

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本来の意味からいうと、日本なら祖先の霊が戻ってくるお盆にあたるのかもしれません。元々ケルト人(アイルランド)の風習だったことは今回初めて知りました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ハロウィン

"Trick or Treat"と言って子どもたちがもらってくるお菓子とは、ほとんどが市販のもので、白砂糖たっぷり、添加物も着色料もたっぷりのキャンディやチョコレートです。あまりにも色が人工的だと、私にはとても食べ物には見えません。ごく稀に手作りクッキーやマフィンなどもありますが(私もそれは食べました!バナナケーキとか美味しかったです)、それらも私の味覚からすると、甘すぎです。

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このブログの読者はご存知のように、マクロビオティックやローフードを広めている我が家には白砂糖はありません。基本的に地産地消を大事にしているので、今はもっぱらハワイ産の蜂蜜やドライフルーツと、ローフーディスト愛用のアガベシロップ、そして日本から持ってきた麹で甘酒を作り、それらの自然の甘味料でお菓子を手作りしています。

育ち盛りの子どもに白砂糖を与えることの影響(害と言ってもいいでしょう)については、『白砂糖は麻薬』という本に詳しいので、参考にしてください。砂糖は、からだからカルシウムとビタミンBを奪い、虫歯、骨折、骨粗鬆症、異常妊娠、皮膚疾患、肥満、便秘、糖尿病、精神異常などの原因になることが小児科医の真弓定夫先生の言葉でやさしく伝えられています。

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マクロビオティックでは砂糖は極陰性に分類されますが、そこに放射能が加わると、ものすごい破壊力になると考えています。それらに対抗できるのは、発酵した自然塩(味噌、醤油、漬け物、梅干し、梅酢など)です。

残念ながら、アメリカ(ハワイ)では学校でもご褒美にキャンディやチョコレートを子どもたちにあげるのが日常なので、ハロウィンのときはさらに砂糖の摂取が過剰になります。あまりにもその量が多いので、ハワイの子どもたちの健康と精神状態が心配になります。

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砂糖の害はさておき、アメリカの大衆文化として定着しているハロウィンを一度は体験したいと私たちも仮装して、街に繰り出しました。衣装は、これもアメリカの大衆文化であるガレージセールでゲットしました。私は魔女に扮し、娘は最初は妖精に、でも恥ずかしくなって帽子だけかぶることにし、息子はサッカー選手に扮しました(試合の時のユニフォームを着た)。

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まずは近所の住宅街を歩き、そのあと海辺の公園(オールドエアポート)で開催されていた無料のハロウィン祭りにも参加しました。娘はロッククライミングにも挑戦しました。公園いっぱいのゲームやアトラクションも全部無料で、ゲームに参加するとお菓子をもらえるのです。ステージではブレイクダンスやフラダンスのショー、最後には仮装大賞の発表もあり、大いに楽しみました。そして、アメリカの子どもたちと同じように、我が子たちも袋一杯のお菓子を集めて、興奮して帰路につきました。

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でも家に戻ると、「これ、やっぱり全部は食べられないや」と言って、いくつかの好みのお菓子を自分のために残し、袋一杯のお菓子を近所の子どもにあげたい、と言いました。子どもたちはまだ英語が話せないので、私と一緒にお向かいの家に行きました。すると、その家の子はちょうどハロウィンパーティーに行きたかったけれど、出られなかった とのことで、とても喜んでくれました。

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私や玄さんがいつもワークショップで伝えていることが、自分の子どもたちにはどの程度伝わっているのか心配でしたが、彼らが自分から「こんなに食べられない」「このお菓子は近所の子にあげたい」と切り出してくれて、うれしかったです。と同時に、お菓子をあげた子への影響を考えると複雑な気持ちにもなります。食べ物を無駄にしないことと砂糖の害と、どちらを優先するのがいいのか。今回は子どもたちの気持ちを汲み取って、お菓子をあげる方を選択しましたが、いつもの私なら捨てていたでしょう。

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気になったもう一つのことは、ハロウィンで街を練り歩く仮装した子どもたちの多くが持っていたカボチャの形をしたプラスチックのキャンディ・バスケットです。あれは使い終わったらゴミ箱に行ってしまう可能性が高いです(もちろん、保管して来年も使う家庭もあるでしょう)。今日だけでアメリカで、あるいは全世界で何個のプラスチックカボチャが使い捨てられたのでしょうか。

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プラスチックは石油からできます。枯渇性資源で値段が高騰し続けている石油(ハワイ島は全米一ガソリン代が高い)。それでもなお石油製品が使い捨てにされ続ける現実を、変えていきたいです。布袋を持参していたのは我が子を含め少数派だったけれど、そんなこともアメリカの新しい友人たちに話題にしてみたいです。

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1 件のコメント:

pyon さんのコメント...

昨年、サンタクルーズでお会いしましたサンノゼ在住のpyonです。今年も、考えさせられた(内容はゆみさんが考えられたこととほぼ一緒です。)ハロウィーンでした。ハロウィーンだけでなく、日常でも、「この国の砂糖文化と使い捨て文化にはついていけない!」と思うことが多々あります。何とかしたいです。