2011/11/28

太平洋を非核に:原発も原爆もいらない

太平洋の真ん中からアローハ。

311以降、毎日放射能レベルをチェックする習慣がついたのは、良いことだと思っています。本当に多くの人がそうするようになっているので、意識が高まるからです。

私は原発も原爆もこの世界からなくしてしまいたい、と思っています。

ここハワイ島には米軍の広大な演習場があり、実弾演習で劣化ウラン弾も使われています。なので、以前から放射能レベルが高いことがごく一部の活動家の間では話題になっていました。

しかし、なんせここは観光で食べている島。誰もそんなこと話題にしたくないのです。情報は捜しても出てきません。そして、これからハワイ諸島の他の島から広大な土地のあるハワイ島に軍事基地が移転してくる(現在の基地がさらに拡張される)予定です。それをどうしたら食い止められるのか、地元の仲間を捜し始めたところです。

私の知る限り、反対運動のようなものはありません。

太平洋は1960年代に核実験場とされました。美しい島々には自給的に平和に暮らす人々がいたのに、その頭上で米国もフランスもイギリスも核実験を繰り返しました。本当に悲しい、惨いことです。その影響は今も続いていると私は思っています。

先日、APEC対抗会議のMana Nui Conferenceに参加しましたが、太平洋諸国のNGOが集まり、今の経済至上主義のAPECのやり方に協力しないことが確認されました。

参加したメンバーの中には、古くから非核太平洋をめざして活動している人たちがいました。非核は核兵器だけではなくて、もちろん原発もです。

私はこちらに来てからはRadiation Networkを見ていますが、最近のハワイ島の放射能レベルは日本より高いときが多いです。
ハワイとアラスカ:http://radiationnetwork.com/AlaskaHawaii.htm
(私が今いるのは、一番大きいハワイ島の西側、コナというところ)
日本:http://radiationnetwork.com/Japan.htm

CPMという単位は私にはなじみがないのですが、カウント・パー・ミニットで1分あたりの放射線がぶつかる回数のようです。今日は40cpmでした。ネットで調べてみると、これはだいたい0.3μSvに相当することのようで、もし本当ならかなり高いです。鴨川では一番高いときでも0.2μSvでした。ちなみに、日本の公衆被曝許容量の年間1ミリSvを時間にすると、0.1141μSvですから、それを遥かに超えてしまいます。

この島には原発はないし、原子力産業もありません。汚染源がどこなのか、福島なのか、米軍の演習場なのか、それとも私たちの知らない何かなのかもわかりません。

ともかく言えることは、これ以上人工放射能を生み続けてはいけない、ということ。これを世界のコンセンサスにするにはどうしたらいいのか、この島の中でもこういうことが話し合えるような仲間を捜しているところです。


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