2012/03/12

「もし圧力がかかって、番組が切られても、わたしはそれはそれで本望です」古舘伊知郎

3月11日は、311東日本大震災一周年のさまざまなイベントが日本中、あるいは世界各地で行われたことでしょう。あなたは何かに参加しましたか。家で静かに祈った、という方もいるでしょう。

私は今しがた、ハワイ島の反対側(ここから車で2時間半)のヒロにあるハワイ大学で行われた311一周年のイベントで講演をし、コナの我が家に戻ったところです。地元の人気ミュージシャンのコンサート、ネイティブハワイアンのレクチャー、和太鼓やモダンダンス、祈りのパフォーマンスとサイレント・オークションと盛りだくさんのイベントでした。この報告は後日、改めてします。

今、お伝えしたいのは、この言葉。
「もし圧力がかかって、番組が切られても、わたしはそれはそれで本望です」
ーー古舘伊知郎 報道SPエンディング

このブログで番組での彼の発言の書き起しを読むことができます。
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1607.html

「今更」と思う方もいるかもしれない。でも今からでも遅くない。古館さんのように著名なテレビ報道界のスター的存在のキャスターがこのような発言をすることを、心から歓迎し、エールを送ります。他のキャスターの方々も、古館さんに続いてほしいと願います。

そして、この京都新聞の2012年3月11日の社説も素晴らしいです。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20120311.html

私として特に嬉しいのは、もんじゅと六ヶ所村再処理工場への言及。その部分を引用します。
ーーーここから

 根本的な転換を図れ

 関係閣僚がメンバーの「エネルギー・環境会議」で、新たなエネルギー政策が夏までに決まる。
 福島第1原発事故を受け、これまでの原子力政策を根本的に改め、再生エネルギーへかじを切ってもらいたい。ところが、野田首相の方針は見えにくい。もう一度言うが、脱原発をはっきり掲げるべきだ。
 原子力政策の大きな柱である核燃サイクルに、もっと目を向けたい。原発で使ったウラン燃料を再利用する。福島第1原発事故で使用済み核燃料がプールに貯蔵されていたのが分かった。
 高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)では、核燃料を再処理したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)燃料を使うが、1994年の初臨界後は事故やトラブル続きだ。研究開発費など9400億円、運転中止中の現在も年間200億円前後の維持管理費がかかっている。
 青森県六ケ所村の使用済み核燃料の再処理工場は、着工から18年経っても完成していない。投じた国費は2兆円を超す。
 いずれも廃止すべきだ。いずれ原発をゼロにするのに、存続させる意味は全くない。

ーーーー引用ここまで。

社説の結びでは、エネルギーの地産地消を訴えています。これには諸手を上げて賛成。エネルギーと食べ物、そしてお金(金融)を地産地消するのです。地域でその3つをぐるぐる回すと、その地域がどんどん豊かになります。

地震が頻発する小さな島で1億3千万人がこれからも安心して暮らすためには、脱原発はもちろん、エネルギーと食べ物とお金の徹底したローカリゼーションが必要です。

まずは、出来る人から、気づいたコミュニティ(地方自治体)からやりましょう!

私が今住まわせていただいているハワイ島も、エネルギーと食べ物の自給率がとても低い(15%とか)ので、ここでもまずは我が家の庭と隣近所のコミュニティを巻き込んで食べ物の自給率から高めていくつもりで、明日からまた庭いじり(岩石を取り除くこと)が始まります。


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